狂言

たまたま観かけた教育テレビの狂言の番組。
狂言の型とは何かとの解説をしていた。

  • 観客に不安を与えない
  • 演者の個性を消し、普遍的なものを表現する

自分が思い浮かべる現代のエンターテインメント(芸能)
のもつ特性とは正反対である印象を受けた。
単純に楽しませるという表現ではなく、
おそらく洗練された表現ということなのだろう。
現代の分かりやすい表現に比べると、
それらは難解である印象を受けるが、
分からないなりにそれを理解しようと自分の中に立ち上がってくる
能動的な働きが大切なのではないかと思う。
こういったものに心のヒダのようなものが反応することに、
精神の豊かさといったものがあるような気がする。


ふと思ったのは、
フーテンの寅さんや水戸黄門はそれに近いものをもっているのかもしれない。
毎回同じストーリーが展開され、それは観客に安心感を与える。
水戸黄門は勧善懲悪という普遍的なものを常に表現する。
狂言に興味が出てきた。