川上未映子

そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります

そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります

たまたまとあるブログでこの作家の存在を知る。
今年、第138回芥川龍之介賞を受賞している。
川上未映子の純粋悲性批判」というブログを開設しているということで、早速読んでみる。

「私はゴッホにゆうたりたい」というエントリーがあり、
これで彼女の主観的な世界に一気にグッと引き込まれてしまった。
うっかり気軽に読み始めたら、いつの間にか川上未映子という主観の中に
どっぷり浸かっていた…、そんな感じか。
文体とかそういった皮の部分ではなく、そう表現させる実の部分に何か動かされた気がする。

このエントリーを読んで思い浮かんだのは、
小林秀雄の評論の「ゴッホの手紙」。
これは、小林秀雄ゴッホの「カラスのいる麦畑」を観て感動し、
その感動が書かせた評論。
早速、図書館で「ゴッホの手紙」が収録されている全集を借りて読み始める。
1976年の版で旧漢字もありスラスラと読めるものではないが、
顔を顰めながらじっくりと読み進めると、
心を動かされたことを必死に伝えようとする小林秀雄の切実さが伝わってくる。

両者に共通する何かに触れたような気がする。

桜の花、舞い上がる道を

桜の花、舞い上がる道を(初回盤A)(DVD付)

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桜の花、舞い上がる道を(初回盤B)(DVD付)

桜の花、舞い上がる道を(初回盤B)(DVD付)

たまたま耳にしたエレファントカシマシの「桜の花、舞い上がる道を」。
最初のフレーズからぐっと引き込まれ、いつの間にか最後まで聴いていた。
メロディーの起承転結の波の心地よさ、飾りのない言葉の歌詞がどうもすんなり
身体に浸み込んでくる。ハイポトニック飲料か。
エレファントカシマシの曲は「今宵の月のように」くらいしか知らないけど、
もしかしたら自分にあっているのかもしれない。